*国東半島について*
奈良時代、宇佐神宮の祭神・八幡大神の生まれ変わりとされた仁聞(にんもん)が、大分県国東半島一帯に、1300年前に28寺院を開いたことにより、古来からあった山岳信仰や天台系修験、浄土思想などと融合した神仏習合の六郷満山文化が開花。宇佐神宮の庇護と影響のもと、仏の里として隆盛を極め、現在も独特な仏教文化が受け継がれている。
仁聞が開いたとされるこれらの寺院群の総称を「六郷満山」と呼ぶ。
六郷は両子山を中心とした山稜の間に開かれた、来縄、田染、安岐、武蔵、国東、伊美という六つの郷、満山はそこに築かれた寺院群を指す。 かつてこの六郷は、九州きっての大領主であった宇佐宮の荘園だった。
五木寛之さんの百寺巡礼で国東のことを知ってから、何年もの間ずっと行きたいと思っていた。
3月27日~31日までの国東半島への旅は、やっと念願かなった夢のような旅となりました。
羽田空港へ車を止めて、飛行機で大分空港へ。
飛行場で昼食後、レンタカーで熊野摩崖仏(重文)へ。
六郷満山の拠点の一つであった胎蔵寺から山道を300mほど登ると参道入り口に着く。


そこから、石の鳥居をくぐり、鬼の築いた石段(99段)という伝説が残る山道を登る。 ここは、熊野権現の境内になる。
登った先に、巨大な岩壁に掘られた摩崖仏が現れる。
左に、不動明王(12世紀 鎌倉前期)。
この両脇に、コンガラ童子、セイタカ童子が刻まれているというが、はっきりとはわからない。その外側にさらに神像が刻まれているということである。

右に大日如来像(11世紀 平安後期)。


さらに上がると、熊野神社がある。
