花りんごは久しぶりにお休みをさせて頂いて、主人と一緒に奈良へ小旅行に行きました。
二人とも関西で生まれ育っているものですから、幼少の頃より、遠足といえばほとんど京都か奈良で、学生時代も遊びに行ったりデートするのも京都、奈良というぐあいです。
私自身、運輸省の通訳ガイドでもあるのですが、関西圏では外国人の観光客に奈良、京都等を案内するのが主な仕事です。
結婚後、関東圏で暮らすようになってからは、子育てや仕事も忙しくなかなか京都や奈良を訪れる機会もないままでした。
3年まえに、主人と一緒の奈良旅行が実現して、それはとても心躍る追体験旅行でした。
「今再びの奈良へ」という感じです。
今回はそれに続く Part2 です。
今回の目的地は、法隆寺と室生寺です。次いつ戻れるのかわかりませんので、自分のためにも今回の小旅行の思い出を記録しておきたいという気持ちもあり、時間のある時に少しずつ書き込んでいきますね。
皆さんが奈良へ行かれる時にはどうぞご参考に。
室生寺の方は穴場ですので、本当はあまり誰にも教えたくない・・・・
ではご一緒に 「今再びの奈良へ Part2 」を始めましょう。

いざ法隆寺へ。
奈良駅でレンタカーをして法隆寺へ向かいます。
今回はJRの とれん太くん というレイル・アンド・レンタカーを使いました。
30分で法隆寺到着。 参道のお土産屋さんに車を預けます。
南大門を入って左右に金剛力士像の立つ中門へ。(下)
あ、うんの金剛力士像はムキムキの筋肉が力強く迫力があります。
南大門前では修学旅行生が記念撮影中です。(上)



法隆寺は世界最古の木造建築。
私は今この広い空間の中で飛鳥の時代にタイムスリップしています。聖徳太子や推古天皇の生きた時代の勢いと文化の香りを呼吸しています。
その後の奈良時代とも違う、美しい形。 当時の朝鮮半島からもたらされたシルクロードの香りのする洗練された形。この空間に浸ることを夢見てここにやっと来たと思うと感動です。


回廊です。

回廊に囲まれた中に、五重塔と金堂が並んで立っているわけです。西院の雄大な広さを感じていただけるのでは? 回廊の奥の一部が大講堂です。

次に、西院を出て、最近できた大宝蔵院へ向かいます。中に、百済観音、玉虫厨子など多数の国宝が安置されています。百済観音には一室があてがわれていました。自分の小さい頃の記憶とは違い、2~3メートルくらい? ずいぶんな高さがありました。スレンダーな容姿、シンプルな装飾、現代的な感じさえして、ショッキングでした。
こんなにシンプルでいいのだ、 自分に言い聞かせていました。
東大門を通って、東院へ 夢殿へと向かいます。それぞれの門を出入りした後に続く土壁の通路は なんとも落ち着いていて素敵です。


東院の中へ。 回廊に囲まれて 夢殿が現れます。

夢殿をじっと見つめながら回廊をぐるっと歩きます。1400年前も 同じように時間が流れていた。自分の意識の中で、過去が今と混ざっていきます。
この非日常の感覚は、法隆寺ならではの、心ときめく体験でした。



あちらこちらに置かれた手水場の水口がなんともユーモラスで魅力的です。(上)でも、当時からのものなのかどうかはわかりませんでした。
すぐ横が中宮寺ですので、そのまま門をくぐります。
当時は尼寺であったということですが、戦国時代の火災で焼失してしまい、当時の寺は残っていません。如意輪観音像(国宝)のみが、最近できた新本堂に安置されていました。アルカイックスマイルをたたえた如意輪観音にうっとりしながらお祈りをしました。急ぎであれば一時間くらいで見て回れると思います。
私たちは気が付くと3時間以上もいました。4時ごろになると観光客もまばらになってきます。シーンとした広大な法隆寺を独り占めした贅沢な時間でした。子供のころ来た時とは違い、静かにゆっくり当時の文化にふれて、ほっとするような安心感で満たしてくれます。
今日はここまで。 宿泊先の樫原神宮界隈に向かいます。